アプリケーション事例

プラスチック造粒設備

 

プラスチック造粒プラントではエチレンやプロピレンなどの石油化学品に添加剤を加えてポリエチレンやポリプロピレンなどの汎用プラスチックを生産します。これらの汎用プラスチックを主原料とし別の生産工程をたどって各種のプラスチック製品が生産されます。


汎用プラスチック
ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニール、ポリスチレン、ABS、フェノール、エポキシー、ポリウレタン、メタクリル、AS樹脂、ポリビニールアルコール


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<システム構成>
◆PE,PP及び様々な添加剤の中継タンク
◆補給機(スクリュウコンベア、ロータリバルブ、スライドゲート)
◆重量式供給機(マルイコア、ロスインウエイト)
◆集合コンベア
◆造粒機付き押出機(能力40t/hr)


<要求される供給装置>
◆1%以下の供給精度
◆流動性の悪い物質の供給(添加剤)
◆機器内の爆発防止に窒素ガス封入
◆防爆ゾーン

この分野での二軸押出機はWERNER社(ドイツ)、神戸製鋼所、日本製鋼所、FARREL社(USA)の4社が製造しています。 押出機でパウダーが高温,高圧で溶解され、混合工程で成型されます。そして造粒され空気輸送でサイロへ移送されます。


<供給システム>
主原料(エチレン、プロピレン)はマルチコア、マスフローメータ(ロータリーバルブと共に)が適用できます。


マルチコアの利点
◆高精度
◆密閉構造(窒素ガス封入が容易)
◆高さ方向のスペースが小さい
◆設備費用の低減

添加剤はメカトロンフィーダを使用します。
メカトロンフィーダは流動性の良いものから、悪いものまで供給できます。




<製造工程>
PEやPPのような汎用プラスチックは石油や天然ガスから様々な重合工程を経て生成されます。よく知られる上流側製造工程は大手化学会社によって開発され、プラスチック製造会社はその製造工程を技術供与されています。

PE、PPの製造ライセンシー
◆三井化学(日本)
◆アモコ(USA)
◆BP(英国)
◆デユポン(スイス)
◆フィリップ(USA)
◆ユニオンカーバイド(USA)
◆モンテル(イタリア)